今回も先週末に娘たちと桜を見に行った時に撮った画像を眺めながら、残すべきか残さないべきか迷っている「名ばかり予報士」でございます。
早速なんですけど、今日のニュースで「黒潮大蛇行」の観測期間が過去最長だと言うことを伝えていました。
さて、一見「黒潮大蛇行」って何なのか分かんないですよね〜😣
僕もあんまり詳しいことは分かっていませんが、海流に関することなので気象に関係があるかと思って調べてみたので、ちょっと書いてみます!
では「黒潮大蛇行」とはいったいどんなことを言うのか。
今時点の黒潮の流れはこんな感じです。
(掲載元:気象庁ホームページより)
この図で赤い箇所が海流の流れが早いところになります。
と言うことは、黒潮の中心は「四国」や「紀伊半島」からかなり離れた位置を流れていることになります。
今回のニュースは、このような黒潮の大きな蛇行した流れがすでに2017年8月ごろから始まっているので、令和4年4月に入って4年9ヶ月目になるとのことで、観測が始まってこれまでにこのように長い期間、黒潮の大蛇行が続くのは初めてですよ!と言うことです。
こちらも確認してみてください。
→https://www.jamstec.go.jp/j/pr/topics/column-20220331/ (掲載元:海洋研究開発機構ホームページより)
この「黒潮大蛇行」の原因は、本州南部沖に冷水渦(海水の温度が低いところ)ができることで、本来暖かい海流(暖流)にあたる黒潮(日本海流)はその南側を通ることになります。
また、「黒潮大蛇行」の兆候としては九州の南側で起こる海流の小さな蛇行が原因とも言われています。
※ちなみに、「黒潮大蛇行」の場合、カツオやマグロなど黒潮に乗って北上してくる魚の漁獲域が遠い沖合に移動することになるそうです。
じゃあ、この「黒潮大蛇行」が起こることで、日本での気象的な影響はどんなものがあるんでしょうか?
それは主には次のようになります。
・関東、東海地方の沿岸では例年より水温が高くなります。
それによって起こると考えられるのが、次の現象です。
①高潮が起こりやすい
②関東地方で南岸低気圧による降雪が起こりやすい
③関東地方で蒸し暑い夏になりやすい
などです。このことによって、海の中でも生態系などに影響があると言われているそうです。
この「黒潮大蛇行」については気象庁が1965年の観測開始以降6回ほど起こっていますが、1回目の1975年がこれまでの中では最も長く、4年8ヶ月でした。
しかし、今回の「黒潮大蛇行」が令和4年4月まで続いていると言うことになっています。
このように長く「黒潮大蛇行」が続いている原因として、黒潮自体の流れが弱くなっていることがあるそうです。
そして、今後もいっときの間はこの状態が続くとの予測となっています。
そのため、関東地方や東海地方にお住まいの方々は、今年の夏も蒸し暑さにご注意ください。
ってところで、いよいよ本当に今年の桜は今週末で見納めなんでまた来年まで頑張ろうと思っている今回は、この辺でお開きってことで、また。