【苦手な人必見!】日々の帳簿の付け方【確定申告の時期なんで…😅】
今回も祝日なのに職場から見える海をパシャった「名ばかり予報士」でございます。
ちょっと前に,確定申告のネタを投稿したときに「会計ソフト」での入力のチェックの仕方をちょっとだけ説明しました。
ただよくよく考えてみると,これから創業する方や今は手書きで確定申告を提出しているけど「会計ソフト」を使いたい人,そもそも日々の帳簿はどのようにつけたらいいのかわからない人というのは,相談を受けているといらっしゃる印象です。
今回がそのタイミングかどうかは別として,まずは日々の帳簿をどのように記録したらいいかをお話しします。
そもそも「確定申告」とは…
そもそも,今現在個人事業主やフリーランスとして事業を行なっていたり事業を行なっている方は,国民の義務となっている「納税の義務」を果たすために,納税の前の国への1年間の事業内容を報告する意味で「確定申告」を行います。
「確定申告」の種類は…?
その,国への自身の事業の報告にあたる「確定申告」には2種類の申告方法があります。
①青色申告
②白色申告
です。
前回の投稿で「青色申告」については少し触れさせていただきました。
前回の「確定申告」に関する投稿はこちら→
それぞれで作成する書類はおおむね次のようなものがあります。
(青色申告)確定申告書,青色申告決算書
(白色申告)確定申告書,収支内訳書
※これも詳しく記載すると膨大なので,別の機会に細かく書きます。
中でも,「青色決算申告書」や「収支内訳書」では,事業者が日々作成している帳簿を1年分集計した数字が必要になります。
その「青色決算申告書」や「収支内訳書」の集計のもとになる帳簿の記載方法が今回のお話です。
※前置きが長くなりまして申し訳ありません。
早速どのように帳簿をつけようか
さっそく,事例を説明します。
写真は,100円ショップなどで手に入る「金銭出納帳」です。
最初は,このような手に入りやすいノートを使って行っても良いと思います(掲載したのはダイソーさんのもの)。
そして,中にどのようなことを書くかと言うと下の画像になります。
僕の下手な字で申し訳ありませんが,一応このような感じです。
1日分として見開き2ページを使います。
このノートの使い方は次の通りです。
(左半分のページ)
左ページの上に「日付」「現金の取引」「掛取引(売掛金や買掛金)や未払金など」を分けて記載していきます。
・「日付」は毎日その日の日付を記入します。
・「現金の取引」については,上から
①前日の残高(1月1日からこの方法で作るのであれば,前年の期末(12月31日の決算仕訳後)の金額)を記入します。
※ここで言う現金は一般的にはお店のレジや金庫にある「すぐに払えるお金」のことです。
普通預金に預けているお金は別ですので,お気をつけください。
②その日の入金を記入します。
例えば,売上高や普通預金の引き出し,代表者勘定(事業主借)など,事業の現金を見ると入ってくるお金を記入します。
③その日の出金を記入
仕入高や消耗品費,旅費交通費や車両費,雑費や普通預金への預入,代表者勘定(事業主貸)など,事業の現金を見ると出ていくお金を記入します。
④その日の残高を記入
その日の入金と出金の差額を計算し,記入します(この残高が,翌日に繰り越されます)。
・「掛取引(売掛金や買掛金)や未払金など」について
ここでは,その日に現金ですぐに支払わない取引について記録していきます。
例えば,仕入などで月末に締めて翌月払いのもの(買掛金)やクレジットカード,キャッシュレス決済で購入した事業に関する経費のものを記録します。
(右半分のページ)
ここには,その日の取引で得たレシートや領収書を貼って残しておきます。
この時きちんと貼り付けて残しておくと,あとで忘れたりしたときにきちんと思い出すことができると思います。
(記入した勘定科目の横のカッコ書きについて)
一般的に画像の勘定科目の横に記載した()ないの内容は「摘要」などと言い,金額の中身がいつ確認しても分かるように,記録を残しておく必要があるので,できれば「購入物」と「購入先」,「誰からの売上(売上高)」や「誰へ渡すもの(接待交際費)」などの記載をしておくと良いと思います。
まとめ
いずれにしても,こういう毎日毎日のちょっとした努力があとで大きく響いてきます。
「あれなんだったっけ?」の原因をつぶしていくためにも,令和3年分の確定申告が終わったあとは,今回の例に限らず帳簿をわかりやすく記録する方法を考えてみてはいかがでしょうか?
また,確定申告の支援を行なっているところ(各地域の商工会,商工会議所)や知り合いの税理士さんなど,信頼できるところや気軽に聞けそうなところに,確定申告が始まる前に(余裕を持って)相談すると良いと思います。
また,今後個人で創業しようとされている方には,少しでも参考になると幸いです。
ってところで,この時期だからこそ見直してみたい内容になった今回は,この辺でお開きってことで,また。