今回は、うちのひな人形は置き場がなくて玄関においているので、寒そうにしているのをみて申し訳ないと謝っている「名ばかり予報士」でございます。
さて、今日は僕が住む地域は雨模様でした。今日、九州で雨だったということは…?
ということで、今回も「短期予報解説資料」から
気象庁から本日15:40に発表された「短期予報解説資料」はこちら→https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/data/jishin/kaisetsu_tanki_latest.pdf (掲載元:気象庁ホームページより)
を確認してみてください。
ここでは①と②に注目します。
①では、上空5,000m付近では中国の東北区に−42℃以下の強い寒気を伴う寒冷渦があって、その周辺の気圧の谷による低気圧が日本海にあります。
②では、①とは別の上空にある気圧の谷の影響で、西日本や東日本の広い範囲に降水域(雨の地域)が広がっていて、標高が高いところでは雪となっています。
ここでは、今回は①〜③の全てにおいて触れておきたいと思います。
まず①では、「実況上の着目点」の①にあった日本海の低気圧が、明日20日には日本海北部に進んで、21日には北海道に上陸するそう。
また、「実況上の着目点」の②の気圧の谷が「実況上の着目点」の①にあった気圧の谷と一緒になるため、20日にかけて急速に発達しながら三陸沖へ進み、千島列島付近に到達するんですが、その際にさらに発達することで、いわゆる「西高東低」の冬型の気圧配置で、しかも等圧線が日本付近で非常に混み合います。
②では、「実況上の着目点」の②にある低気圧は、さらにその南側にある低気圧から温かく湿った空気が流れ込むため、空気の対流が活発になり、東日本の日本海側では、短時間強雨に加えて、強風や高波に注意が必要です。
③では、「実況上の着目点」の②の低気圧の発達に伴って、北日本を中心に雪を伴った非常に強い風が吹き、暴風雪となる所が出てくるようです。
また、北日本から北陸の日本海側では吹雪による交通障害や高波に注意が必要です。また、全国的にも強風や高波に注意が必要になってきます。
さらに、20日から21日にかけては冬型の気圧配置が強まって寒気が南下してくるため、北〜西日本の日本海側では21日にかけて大雪に警戒してください。
ここでは①と②に注目します。
①の大雨ポテンシャルでは、19日18時からの24時間で、東海地方で120㎜、関東甲信100㎜などとなっていて、短時間強雨の予報です。
②の大雪ポテンシャルでは、19日の18時からの24時間に、北陸地方で40cm、北海道・東北・近畿・中国地方で30cmとなっています。
本日の16時17分に気象庁から「暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報 第1号」が発表になっています。
こちらでも、<暴風雪・高波>と<大雪>に関する情報を発表しています。
<暴風雪・高波>では
(20日に予想される最大風速(最大瞬間風速))
北海道地方・東北地方 23メートル(35メートル)
(21日に予想される最大風速(最大瞬間風速))
北海道地方 25〜29メートル(35〜45メートル)
東北地方 20〜24メートル(25〜35メートル)
(21日に予想される並の高さ)
北海道地方、東北地方、北陸地方 6メートル
となっています。
※暴風や猛吹雪による交通障害、高波に注意が必要のようです。
<大雪>
(21日18時までの24時間の降雪量の予想)
北陸地方 60〜80センチ
北海道地方 40〜60センチ
となっています。
※交通障害に加え、着雪、なだれに注意が必要です。
ニュースやネット記事などでよく「爆弾低気圧」という言葉を耳にすると思いますが、これは正式な用語なのでしょうか?
どうかというと、一応ありはします。
暴風雪を伴う急速に発達する温帯低気圧のことを言うそうです。
ただし、日本の気象庁の予報用語の中では、「使用を控える用語」に分類されているらしく、有名な話でいくとNHKなどでは別の表現に言い換えられていたりします。
定義としては、2時間以内に一定の気圧が低下(例:北緯40度の場合、計算上では約17.8hPaが低下)した場合にそう呼ぶようになります。
明日の低気圧は、この定義に当てはまる予想のため、「爆弾低気圧」と呼ばれていると言うわけです。
気象予報士を目指しているなど、こう言う用語も気になる方は詳しく調べてみると面白いと思います。
ってところで、ちょっと「ミニ用語解説」でも入れながらブログを書いてみようと思った今回は、この辺でお開きってことで、また。