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【※再度確認】いざ南岸低気圧に備えましょう‼︎【最新情報の確認を!】

今回もまた変な写真で遊んでいる「名ばかり予報士」でございます。

さて、今回は今週Twitterのトレンドにも一時あがっていた「南岸低気圧」が本格的に明日やってくるということで、とりあえずいつものように気象庁の「短期予報解説資料」から、見ていきましょう。

「直近の短期予報解説資料では…」

それでは早速、気象庁が2月9日(水)の15時40分発表の「短期予報解説資料」を見ていきます。

資料はこちら→https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/data/jishin/kaisetsu_tanki_latest.pdf (掲載元:気象庁ホームページより)

主要じょう乱の予想根拠と解説上の留意点

今回は、「1.実況上の着目点」はちょっと割愛します。

簡単に書くと、北日本の日本海側では冬型の気圧配置で3cm/3h程度の降雪があること、大陸(華北)には寒気を伴う気圧の谷が東へ進んでいることなどが書かれています。

さて「2.主要じょう乱の予想根拠と解説上の留意点」では、次のことに着目してみました。

上に書いた寒気を伴う気圧の谷の移動に対応する形で、東海道沖で10日の明け方に低気圧が発生する見込みです。

なので、10日の明け方から11日の明け方にかけて、東日本から東北地方の太平洋側で雨(ないしは雪)が予想されます。

特に、1日にかけては上空約1,500m付近では−3℃の寒気が南下するため、関東の広い範囲で雪の予想となっています。

この寒気が、現在の予測よりも下回る場合には警報級の大雪となる可能性があるとのことです。

(注意するポイント)

①低気圧が通過する際は、雪などによる路面凍結などに中が必要です。交通障害はもとより、歩行者や自転車での転倒などの怪我にも注意が必要です(歩行者は白線の上などを歩くと滑りやすいので注意しましょう)。

②低気圧が通過するため、強風や高波に警戒しましょう。強風の中で雪が降ると、ホワイトアウトによる視界不良などを引き起こしたり、長時間の外での作業などは低体温症の原因となりますので、服装に加えてカイロなど体温を保てる備えをしましょう。

③また、それに加えて発達した低気圧が通過する際は、落雷や竜巻などにも注意が必要です(先日アメリカでも大きな竜巻b被害があってますので、危ない場合は頑丈な建物に避難するなど、行動には気をつけましょう)。

西日本はどうなるのか?

「主要じょう乱の予想根拠と解説上の留意点」の②で、西日本は地上シアーラインの影響で雨雲が広がる所があるということです。天気も雨や曇りの地域が多いかもしれません。

※「シアーライン」とは…簡単にお伝えすると、風向や風速が急激に変化しているところ(不連続になっているところ)を結んだ線のことです。このような場所では、いわゆる天気予報でよく聞く「大気が不安定」になっている所とも言えるかと思います。

「4.防災関連情報[量的予報と根拠]について」

ここでは、①の大雪ポテンシャルに注目します。

今日の18時からの24時間に、関東甲信地方で25cm、東海地方で20cmの積雪の予報です。

そのため、やはり今回の「南岸低気圧」は関東甲信地方や東海地方にお住まいの方は十分注意してください。

大雪に関する関東甲信地方気象情報 第3号 では

2月9日(水)16時30分発表の「大雪に関する関東甲信地方気象情報 第3号」が発表されています。

詳細はこちら→https://www.jma.go.jp/bosai/information/#area_type=centers&info_id=20220209080548_0_VPCJ50_010300&format=text&area_code=010300 (掲載元:気象庁ホームページ)

こちらでは「短期予報解説資料」より細かく大雪に関する情報が掲載されています。

特に今後の降雪量の予想は次の通りです。

(2月9日18時からの24時間)

甲信地方                 25センチ

関東地方北部               15センチ

箱根から多摩地方や秩父地方にかけて    15センチ

関東地方南部の平野部            8センチ

となっています。

ご自身のお住まいの地域の情報はしっかり確認しておきましょう。

大雪に関する国土交通省緊急発表について

また、今回は特に都心を中心に交通障害等の発生が懸念されるため、国土交通省から緊急的に注意を呼びかける発表がなされています。

詳しくはこちら→https://www.jma.go.jp/jma/press/2202/09b/20220209.html (掲載元:気象庁ホームページ)

特に、明日どうしても運転をしなければならない方などは、確認しておいたほうがよいと思います。

(国土交通省緊急発表の要点)

①不要不急の外出を控える

②冬タイヤやチェーンの装着

③通行止めの際の迂回ルートなどの確認

④公共交通機関の大規模・長時間の遅延・運休への注意

です。

ニュースでもここ数日は毎日のように取り上げられているほどのことなので、明日の未明から11日にかけては十分に対策をとって気をつけましょう。

ちなみに「南岸低気圧」についての過去の投稿はこちら

過去にものすごく雑に「南岸低気圧」のことを書いたのを思い出しました。

あんまり参考にならないかもしれませんが、気になる方はこちらを確認→https://yoho-shiblog.com/2021/01/24/%e5%8d%97%e5%b2%b8%e4%bd%8e%e6%b0%97%e5%9c%a7/

ってところで、大雪もですが花粉もそろそろかと憂鬱になっている今回は、この辺でお開きってことで、また。

yoho-shi

気象予報士の資格を持つが全く役に立ってないため迷走中の九州の田舎在住中年フラリーマン。 今の仕事は小さい規模の事業者の経営の支援中。 一応、防災士やらエネルギー管理士やらなんやかんや。 下手なブログ,やっとります。