エビングハウスの忘却曲線
今回も「名ばかり予報士」でございます。
もう10年以上前の随分と昔、教育関係の仕事をしていたころに耳にした「忘却曲線」という言葉。耳タコってぐらいメチャメチャ聞く言葉で、いろんな人が言っている意味と本来の意味は多少違うという事らしいのは知っていたんだけど、改めてちょっと書いてみる。
「忘却曲線」は、ドイツの心理学者で100年以上前に亡くなっているヘルマン・エビングハウスが行った実験の1つ。
記憶には「短期記憶」と「長期記憶」とあるが、そのうちどちらかと言うと「長期記憶」に関するもの。
よく間違われるのは、物事を覚えて(記憶)して何時間(何日、何ヶ月)で何%の記憶が失われるとか言った話だが、実はそういうことを言っているものではない。
実験の内容は、つぎのようなもの。
「子音・母音・子音」からなる無意味な音節(ランダムなもの)を記憶してもらい、その再生率(時間的節約率)を表現したグラフということ。
節約率:一定時間経過後に一度記憶した内容を再び記憶し直すまでに必要な時間をどれくらい節約できたかというもの。
最初に10分かかって覚えたものを、一時した後に覚え直したら5分で全部覚えられたとする。すると、時間は半分で済んでおり、節約率は5/10=0.5=50%となる。
というわけで、一度覚えたものを忘れないようにするためには、覚え直し(反復学習)が有効的となるが、人それぞれでそのタイミングは違ってくる。
ただし、2回目、3回目、4回目と覚えるタイミングにしたがって、その間隔を延ばしていくとより記憶が留まりやすいらしい。
以前の記事で書いた資格試験の勉強も、試験を受けるとなったらその期間は集中しなければならないが、記憶するタイミングを意識するとより効率は上がると思う。
そういえば、ちょうど受験の時期でもあるし、受験の記憶は遠い昔だが受験生には新型コロナウイルス感染症の中での試験で例年以上に大変だと思うけど、どうか頑張ってほしいと思う。
ってところで、今回はこの辺でお開きってことで、また。