令和2年7月豪雨と線状降水帯
今回もまた「名ばかり予報士」でございます。
2020年も残りあとわずかとなってきた。今年に起こった出来事はどれも忘れることが出来ないものとなっている。
その中でも衝撃的だったのは、新型コロナウイルス感染症の影響が拡大している中で7月に起きた令和2年7月豪雨である。
九州南部を中心に大雨が降り、特に熊本県のでは人吉市や葦北郡などで大きな被害が発生した。特に人吉市では市の中心部を流れる球磨川が広い範囲にわたって氾濫し、想像できないような被害を及ぼし、以前訪れたことがある僕にとってテレビから流れてくる様変わりした映像には茫然としてしまったことを覚えている。
特に、この豪雨の報道の際に一番多く取り上げられたのが、雨の原因となった「線状降水帯」という言葉だ。
「線状降水帯」は発達した積乱雲が列を成し、さらに群れとなって1つの積乱雲が通過しても後方で次々と積乱雲が発達し通過し続けるというもので、数時間以上猛烈な雨が降り続く事になる。近年起こる豪雨の原因として取り上げられることが多い。今回の九州の豪雨では、九州では最大規模の「線状降水帯」であり、長さが約300km弱ほどあったらしい。
地球温暖化と異常気象の関連が取り上げられて久しいが、今後もこういった傾向は続くと思うし、来年も特に梅雨や秋の雨の時期などには良く耳にするかも知れない。また、注目していこう。
ってところで、今回もこの辺でお開きってことで、また。